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声に出して読みたい防犯のキホン「玄関の防犯だけでは不十分、見落とされがちだからこそ狙われる泥棒の侵入経路とは」
防犯意識の高まりで、玄関ドアの鍵をCP認定錠に交換したり補助錠やドアガードを設置するお宅も増えてきました。「ワンドア・ツーロック」の意識も浸透しています。これで安心ですね。
……と思いきや、実はそれだけでは泥棒を防ぎきれないのです。
無施錠の玄関や防犯性の低い錠前はもちろん「どうぞ入ってください」と言っているようなものですが、私たちが見逃しがちで泥棒にとって簡単に侵入できる経路が他にもあります。
大抵のご家庭ではガラス窓が使われています。
ガラスの特徴として、壊れやすいという点が挙げられます。
よく「ガラスのハート」などと形容しますよね?
だから、ガラスコップなどを私たちは粗雑に扱うことはありませんよね?
なのに、驚くほどガラス窓に関しては無関心です。
錠をピッキングで開けるには技術が必要です。
それに比べて窓ガラスは、破壊にあたって技術も専用工具もいりません。
極端に言えば、その辺の石ころでも簡単に壊せます。
玄関からの侵入以上に容易な方法が窓ガラスの破壊とも言えます。
破壊と言っても、人が通れるほどの穴を作るわけではありません。
カギ(クレセント錠。正確には施錠の目的ではなく、窓の密閉性を保つための部品なのでカギとは呼べませんが、便宜的にカギと表現します)を開けるためのスペースがあれば十分です。
そのうえ、通りに面している玄関と比べ家屋の裏側にある窓などは人目につきにくく、まさに絶好の侵入経路です。
「うちは高層階だから窓は大丈夫」といって油断するのも危険です。
過去には、排水パイプを伝って10階のベランダまで登り、無施錠のベランダ窓から侵入するという手口で1500万円以上の被害額を出した窃盗犯の例もあります。
どちらにせよ、無施錠は玄関・窓を問わずタブーですが、玄関が厳重に施錠されていても上記のように窓を破れば侵入を容易に許せてしまうのです。
そこでご紹介したいのが「防犯フィルム」と「ロック付きクレセント錠」、「サッシ用補助錠(ストッパー)」です。
なかでも防犯フィルムの効果は絶大で、簡単に割れるはずの窓ガラスが、ハンマーによる打撃を大人が10分以上加え続けても耐えるばかりか、大きな音も発生するので目立つことを嫌う泥棒は逃げ出してしまいます。
それでも割られてしまった場合を想定して、サッシ用補助錠(ストッパー)もお勧めします。
これはクレセント錠から離れた場所、例えばサッシの下端などに取り付ける部品です。
泥棒はクレセント錠付近のガラスを破り、カギを開けて侵入する手口です。
クレセント錠から離れた場所にストッパーを取り付ければ、更なる破壊の必要が必要となります。
侵入犯は、とにかく侵入に時間をかけることを嫌いますので、防犯フィルムと補助錠の効果はテキメンです。
窓の防犯は比較的安価で構成できるので、費用対効果の面でも優秀と言えるでしょう。
施工はDIYで可能です。
しかし、より確実に取り付けるには、専門の知識と技術をもった防犯の専門店に依頼することをお勧めします。
「玄関よりも窓が盲点」
今日のブログは、見落とされがちな侵入経路をお伝えしました。
泥棒の6割が窓から侵入しているというのが現実です。
今一度、ご自宅の防犯をご確認ください。